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2.体感への気づきチェックリスト(失体感症尺度)の開発 <English

 私たちは、これまでの研究をもとに、失体感症の評価尺度(体感への気づきチェックリスト)を作成しました(文献3)。体感への気づきチェックリスト(失体感症尺度)は、「体感同定困難」「過剰適応」「体感に基づく健康管理の欠如」の3つの下位尺度からなる23項目の自己記入式質問紙です。失感情症の評価尺度であるTAS-20との相関についても検討しましたが、失体感症尺度の総得点と下位尺度のほとんどがTAS-20と有意に相関していました。
 体感への気づきチェックリストにより、失体感症の定量的な評価が可能となり、失体感症の臨床的意義に関する研究がすすむことが期待されます。現在、私たちは心身症、それぞれの疾患で失体感症がどのような意味を持つのか、という研究を行なっていますが、今後、各科の先生との連携、共同研究が必要となります。興味のある先生は、ぜひ岡までご連絡ください (2012年7月28日)。

 この研究は2011-2013年の科学研究費補助金(23530903)によるもので、その成果は3)の論文で発表しました。

関連文献

3) 有村達之,岡孝和,松下智子:失体感症尺度(体感への気づきチェックリスト)の開発−大学生を対象とした基礎研究−.心身医学52,745-752,2012.

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