＞ トップページ − 4. ヨガ − （２） ストレス関連疾患に対するヨガの有用性に関するエビデンス
２）就労者のストレス対策としてのヨーガ導入
（２）健康な成人、職場ストレス
| 番号 | 年 | 対象疾患 | 著者 | タイトル | 日本語タイトル | 推奨度 | 有用性 | 有害事象 | 医療経済性 | 脱落 | 特記事項 |
| 1 | 2012 | 就労者（平均43歳） | Wolever RQ | Effective and viable mind-body stress reduction in the workplace: a randomized controlled trial.Journal of Occupational Health Psychology, Vol 17(2), Apr 2012, 246-258. | 職場における有効で実行可能な心身ストレス軽減法：RCT | 就労者の職場ストレス、睡眠改善のために、職場でのヴィニヨーガを（１）勧める。 | 昼休み前後に１回１時間、週に１回、12週のプログラム。自覚ストレスの軽減(PSS：24.9→16.7)、睡眠、自律神経機能の改善が得られる。 | （言及なし） | （言及なし） | 15.60% | 週に１時間x12週でストレス軽減し睡眠改善。ヨーガ群はマインドフル得点は上がらないが、マインドフル群と同等の効果。注：参加者の73％が女性 |
| 2 | 2011 | フルタイム就労者（平均42歳） | Manocha, R. | A Randomised, Controlled Trial of Meditation for Work Stress, Anxiety and Depressed Mood in Full-Time Workers, Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, Volume 2011, Article ID 960583 | フルタイム労働者における、瞑想の仕事ストレス、不安、抑うつ気分に対するRCT | フルタム就労者の仕事（職場）ストレス軽減のためにmental silence志向性の（Sahaja Yoga）瞑想を（１）勧める。 | １回１時間、週に２回＋H、8週のプログラム。精神的な静寂志向瞑想はリラクセーション志向性瞑想や何もしない群に比べ、仕事ストレスと抑うつ症状が有意に改善した。 | なし | （言及なし） | 59人中17人（29％） | 精神的な静寂を得るための瞑想はリラクゼーションを得るための瞑想より臨床効果がある。 注：参加者の性別不明。 |
| 3 | 2011 | 成人，大学職員（平均41歳） | Hartfiel, N. | The effectiveness of yoga for the improvement of well-being and resilience to stress in the workplace. Scand J Work Environm Health 37, 2011, 70-76. | 職場のストレスに対する健康度とストレス耐性改善におけるヨーガの有効性 | 企業内メンタルヘルス対策の一つとしてヨーガを（１）勧める。 | 1回１時間、毎週、６週のプログラム。感情と健康度の指標で、８領域のうち７領域でC群より改善。 | （言及なし） | （言及なし） | 全体で４８名中8名（16.7%) | 改善しなかった項目は怒り、敵対心。注：参加者の85％は女性。 |
| 4 | 2006 | 成人，大企業就労者 | Granath J | Stress management: A randomized study of cognitive behavioural therapy and yoga. Cogn Behav Ther 2006;35:3-10. | ストレスマネージメント：認知行動療法とヨーガのRCT | 企業のストレスマネージメントとして、ヨーガを（１）勧める。 | １０セッション、４ヶ月のヨーガプログラム。ストレスマネージメントプログラムとしての有効性は、ヨーガと認知行動療法(CBT)はほぼ同等（自覚ストレス、タイプA行動パターン、消耗が改善）。 | （言及なし） | （言及なし） | 18人中２人(11.1%)。 | 両者の差：ヨーガは身体的側面（ノルアドレナリンの低下）により有効。CBTは心理、行動的側面（怒りの改善）により有効。ヨーガ怒り得点低下させず。注：参加者の７２％が女性。 |