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8)身体疾患患者のストレス、抑うつ、不安

(8)身体疾患患者のストレス

番号 対象疾患 著者 タイトル 日本語タイトル 推奨度 有用性 有害事象 医療経済性 ドロップアウト 特記事項
1 2012 むずむず脚症候群の閉経後女性 Innes, KE. The Effects of a Gentle Yoga Program on Sleep, Mood, and Blood Pressure in Older Women with Restless Legs Syndrome (RLS): A Preliminary Randomized Controlled Trial.Evid Based Complement Alternat Med. 2012; 2012: 294058. むずむず脚症候群の高齢女性の睡眠、気分、そして血圧に対するジェントルヨーガの効果:RCT 運動習慣のない、肥満で閉経後のRLS患者の自覚されたストレス、睡眠、気分の改善のために、やさしく工夫されたアイアンガーヨガは(1)推奨できる。 1回90分、週2回+H,8週のプログラム。ヨーガ(8週間のジェントルヨーガ)群の方が対照群より睡眠機能、自覚ストレス(PSS 24.0→14.7)、気分、状態不安がより改善、収縮期・拡張期血圧が低下した。 最初の1週間にヨーガ群の3人(8人中)が一過性の軽度の筋肉痛を訴えた。 (言及なし) 10名中2名(20%) 運動習慣のない高齢者でもできるやさしいアイアンガーヨガ。むずむず脚(RLS)の症状自体に対する効果を調べた研究ではなく、RLSに対する効果は不明。
2 2007 放射線療法を受ける乳がん女性 Banerjee B Effects of an integrated yoga program in modulating psychological stress and radiation-induced genotoxic stress in breast cancer patients undergoing radiotherapy. Integr Cancer Ther 2007;6:242-250. 68名の放射線療法を受ける乳がん女性の自覚ストレスレベル、不安、抑うつ、DNA損傷に対する統合的ヨーガプログラムの調整効果 放射線療法中の乳がん患者の不安、抑うつ、ストレス改善のために、統合的ヨーガを(1)勧める。 1回90分、6週間の統合的ヨーガプログラム、6週の放射線療法を受ける前後でC群と比較。C群では自覚ストレスは変わらなかったが、不安,抑うつが増加したが、ヨーガ群ではいずれの項目も低下(PSS20.4→14.9)。放射線療法によるDNA損傷の増大もヨーガ群で少なかった。 (言及なし) (言及なし) なし がん患者(病気、副作用、宗教)に配慮したプログラム。DNA損傷の割合がC群より14%低かったのが興味深い。
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